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野生動物

古代ギリシアではピュシス(自然)を世界の根源とし絶対的な存在として把握された。対立概念にノモス(法や社会制度)があり、ノモスはピュシスのような絶対的な存在ではなく、相対的な存在であり、人為的なものであるがゆえ、変更可能であると考えられた。F・ハイニマンは古代ギリシア人の思考方法の特徴のひとつにこのような対立的な思考(アンチテーゼ)があるし、このピュシス/ノモスの対立を根本的なものとした[2]。またこの対立はパルメニデスのドクサ(臆見)とアレーテイア(真理)の対立の変形としてエレア派が行ったともいわれる。古代ギリシア語におけるピュシスの意味は「生じる」「成長する」といった意味をもっていた。またソフォクレスやエウリピデスの語法では「誕生」「素性」あるいは「天性」という意味がある。エウリピデスの語法には「たとい奴隷の子であれ、ピュシスに関して勇敢で正しいものの方が、むなしい評判(ドクサスマ)だけのものより高貴な生まれのものだ」『縛られたメラニッペ』断片495,41などがある。 このような古代ギリシアにおける自然/文化・社会との分割が、のちのローマやヨーロッパの思想史のなかでの議論の基盤のひとつとなった。 ヨーロッパ諸語では、自然は本性(ほんせい)と同じ単語を用い「その存在に固有の性質」をあらわす(例えば、英語・フランス語の「nature」がそれである)。外国語文献の翻訳を読む際には「本性」の含みがないか常に留意すべきである。例えば「自然と人為」などという対比にぶつかった時、そこでの人為には単に「自然物に対して手が加えられた」という意味だけでなく「人為によって本性が捻じ曲げられた」というニュアンスが含まれているかもしれない。(wikipedia参照)